どう開発するのか、ではなく、
何を開発するのか。
全てを見渡し、その絵を
描ける人を増やしていきたい。

横路 隆

CTO

横路 隆 CTO横路 隆 CTO

ユーザーに対する価値を純粋に追求する。それが全て

今の時代は、ユーザー価値から新たなマーケットが生まれ、そこにビジネスが成立する世の中になってきているように思います。マーケットを決めてとにかくアウトプットをたくさん出して、悪いものを捨てていく手法が通用しなくなり、本当に価値のあるプロダクトだけに人が集まる。そういう時代に変わりつつあります。

私たちも、売上目標から経営戦略を引くのをやめました。プロダクトビジョンから経営戦略を描き、そのビジョンを達成しながらビジネスとしても成り立たせていく。その中でエンジニアリングがどうあるべきかを常に考えています。ユーザーに対する価値を純粋に追求する。それがエンジニアのミッションであり、目指すものの全てです。

freeeは創業から一貫して、中小企業の経営をサポートするためのプロダクトをつくってきました。一度もピボットせずに同じビジョンを語り続け、全員がずっと同じ方向を目指して仕事をしてきた。そこで培われたカルチャーは、大きな武器になっていると感じています。ですから、「ユーザーのための開発をしたい」という志向を持っている方には、向いている環境だと思いますね。

「How」ではなく「What」を規定できるエンジニアへ

もう一つ、エンジニアをとりまく時代の変化として、「HowからWhatへの価値の移行」が挙げられると思います。プロダクトの作り方に固執してもバリューを出すのは難しく、「何を作るのか」、「どういった課題を解決するのか」といった「What」を規定できるエンジニアの価値が高まっている。そう感じています。

そのためには、プロダクトにとどまらず、カスタマーサポート、カスタマーサクセス、ビジネスオペレーションといった分野にまで、エンジニア個人が視野を広げる必要があります。そして、ユーザーにどうやって価値が届いているのか、自分なりにイメージしながら、ボトルネックを探して潰していく。そのような動きがfreeeでは奨励されています。Netflixでは「フルサイクルエンジニア」と呼ばれていますが、「How」の価値が小さくなっている今、「What」への移行を図りたいという方には、良い環境を提供できると思います。

ボトムアップで、世の中のベストプラクティスを柔軟に導入する

「What」から突き詰めて考えると、解決するべき課題は、より普遍的でより抽象的なものになります。その解決策である「How」は、すぐに見つけられるものではありません。freeeでは、世の中のベストプラクティスを柔軟に導入しながら、ひとりではなく全員で解を模索していくスタイルです。

チームとして様々なチャレンジを重ねて、より最適な方向性を見つけて軌道修正していく。そのようなプロセスを大切にしています。その前提は「正しいことは、分からない」。正直、私自身も、正解を示し続ける自信はありません。ですから、開発の方針がトップダウンで決まることはなく、全てはボトムアップから始めるようにしています。

開発基盤をゼロから作れるチャンスがある

今、freeeのエンジニア組織は、100名→1000名の拡大期に差し掛かっています。このフェーズにおいては、開発基盤をゼロから作れる機会が豊富にあります。プロダクト開発とは別の組織として、グロース基盤チームを立ち上げました。そこではシニアでスキルフルな方も求めています。個の力で開発力をガッと引き上げてくれる人にも、活躍できる環境を作っていきたいのです。

「30点の苦手分野もあるけれど、120点の得意分野もある」ような方を、周囲でフォローしながら、強みを存分に発揮していただく。freeeは単一文化が強い会社でしたが、今後はそのような異分子の方にも活躍できるカルチャーを、織り交ぜていきたいと考えています。

「会社の成長」と「エンジニアの成長」は同義

今後も、freeeの組織が拡大していく中で、大切にし続けたいことがあります。それは、「会社と一緒に中の人も成長していく」という考え方です。会社によっては、フェーズに合った人を採用することを重視して、それに伴って前のフェーズで入社した人たちが辞めていくケースも少なくありません。freeeをそのような会社にしたくはないのです。

メンバー一人ひとりのキャリアビジョンを応援する制度もありますし、チャレンジに伴う失敗を奨励しています。また、「3年でスタートアップのCTOに」という成長目標を社内では掲げていて、エンジニア個人の挑戦を組織で積極的に支援しています。「freeeで3年間働けば、どんな課題でも解決できる」。そのような会社にしていくのが、私たち役員陣の最も重要な仕事です。プロダクトが成長することで、様々な技術的な課題も生まれている。チャレンジの機会は豊富にあります。私自身が創業時からこの会社に在籍し続けるのも、毎日が刺激に溢れているからです。

横路 隆

CTO

Ruby City 松江育ち。慶應義塾大学大学院修了。学生時代よりビジネス向けシステム開発に携わる。ソニー株式会社を経て、freee株式会社を共同創業。

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