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# 中途入社# エンジニア

中部支社から価値を届けるエンジニア——小越と一円がfreeeで働く理由とその仕事観

2021年春、freeeの中部支社に仲間が二人増えました。経歴の異なる二人が入社を決めた背景には、スモールビジネスや中部支社に対するfreeeの考え方が影響しています。今回は彼らのこれまで、そして今freeeで見据えている未来についてお話しします。

小越 ── freeeでなら価値あるプロダクトの改善が実現できる

小越とパソコンとの出会いは地元・岐阜で過ごした中学時代に遡ります。当時はまだインターネットどころかWindowsすらなく、パソコンも一般家庭には普及していませんでした。

小越 「親戚の兄がパソコンでゲームを作っていて、自分もやってみたいと思い親にねだりました。なんとか口説き落としたのですが、とても高価だったので、買ってもらった以上『将来は絶対にコンピューター関係の仕事に就かなきゃ!』と思ったのを覚えています。

それから雑誌に載っていたゲームプログラムを入力してみたり、色々と自作したりするなかで、ゲームをすることよりもソフトなどのツールを作ることに面白さを感じていました。そして高校卒業後は名古屋のコンピュータの専門学校に進みました」

そのころには、インターネットが一般家庭にも普及し始めていました。

小越 「専門学校を卒業した後は愛知にあるインテリアの総合商社に就職し、情報システム部門に配属されました。ホストコンピューターを使った日々の売上などの出力や、エラーが発生すれば対応するといったことを行っていました」

次第にもっと新しい技術を使いたい気持ちが芽生えた小越は、Webに関する仕事がしたいと思い、転職を決意。しかし、転職前の会社がコンピューター専門の会社ではなかったため、転職先の選択肢は多くありませんでした。

小越 「Web開発の仕事に就きたいけれど実績がなかったので、未経験可のIT人材派遣の会社に就職し、スキルの向上に努めることにしました。その派遣先でとある会社の社長に気に入られて引き抜きにあい、晴れてWebアプリケーションを開発する企業に就職することができたのです。それまで趣味だったWeb制作が仕事になった瞬間でしたね」

12年間、受託でWebアプリケーションを作る会社で働き、トップエンジニアにまでなった小越。ある思いが芽生え、さらなる転職を決意します。

小越 「その会社では、toBのWebアプリケーションを開発して納品する形で業務を行っていましたが、toCのサービスを作る経験もしたいなと思い始めたんです。

そこで名古屋の大手IT企業に転職し、フルスタックエンジニアとして、ECサイトの開発運用や転職支援サイトの開発運用をしていました」

それから3年が経ち、小越はfreeeと出会います。求人の内容は『freeeプロジェクト管理』のエンジニア募集で、小越がやりたかったことと一致しているものでした。

小越 「私はプロジェクト管理に関わる仕事を多く経験する中で、課題感を持っていたんです。世の中のプロジェクト管理には要件定義・設計・開発・テストと進むものやスクラム開発などがありますが、そのどちらも人件費に関する考え方が曖昧になりやすいと感じていました。納期は守るけど人件費はないがしろにされやすい傾向にあるなと。

それを改善するために、ちゃんと工数をつけて人件費が可視化できるサービスがあったらいいなと考えていて、それがfreeeなら実現できそうだと思ったんです」

一円 ── 自分の仕事観とfreeeがマッチしていた

一円がエンジニアを志したきっかけは、名古屋で過ごした大学時代にありました。

一円 「電気系を志望して大学に入学しましたが、所属する研究室を選ぶ時に電気系ではなく情報系を選んだんです。理由はサービスを自分で作って問題を解決するのが面白そうだと感じたこと、プログラミングスキルはこれからの時代強みになると思ったことでした」

一円の研究内容は『位置情報を活用して生活を更に便利にする』をテーマにした、ユーザの目的志向の店舗推薦システムの開発でした。例えば『名古屋駅近くの1人で入れて名物が食べられる居酒屋』など、店舗に関するオープンデータを統合して、レコメンドするシステムを作っていたと言います。

一円 「そこではじめてC言語の入門書を読んで、コードを書いたのですが、プログラミングってこうなってるんだって視界がひらけたタイミングがあったんです。またやっていくうちに、技術を使って課題を解決することにやりがいを感じ、自ずとエンジニアを志していました」

そうして一円が新卒で入社したのは、インターン先でもあるヤフー株式会社。就職を機に上京し、学生時代の研究を活かして位置情報に関わるサービス開発を担当しました。そして4年後、再び名古屋に戻って来ます。

一円 「結婚を機に、妻の実家にも近い愛知県に移住しました。名古屋オフィスには地図サービスのメンバーが多かったし、エンジニアとして地方の拠点を盛り上げていけるという魅力がありましたね。地方はこれから盛り上がっていく伸びしろがあるし、活躍できるチャンスがあると思うんです」

その後、フロントエンドのイベントを通してfreeeと出会います。

一円 「中部の技術コミュニティ『みそかつWeb』に参加していて、フロントエンジニアが集まるReactイベントに参加したときのことです。当時私はReactでYahoo!地図のWeb版をフルリニューアルするプロジェクトを担当しており、得られた知見を発表しました。

ちょうどそのときfreee中部支社のエンジニアチームの責任者も登壇していて、話を聞くと主催者の1人でした。私はそこでfreeeに中部支社があることも、拠点拡大をしようとしてることも知ったんです」

一円はそれからfreeeの情報を集め始めます。

一円 「会社でやっていたプロジェクトもひと段落し始め、次の挑戦を考えてたタイミングでした。特にイベント以降はfreeeを意識するようになり、会社について調べ始めると、自分の仕事観とマッチしていることに気がつきました。

私は常々『社会や日常生活の課題解決をしたい』『地方を良くしたい』と考えています。そして、freeeのミッションである『スモールビジネスを、世界の主役に。』が実現できるならお客様の課題解決にもなるし、地方のスモールビジネスが活気づくことで地方経済が発展していくのではと考え、freeeに大きく共感しました。

また中部支社のエンジニア組織も『中部から日本中で使われているプロダクトを作る』ことや『中部のIT・エンジニア市場を盛り上げる』ことを目標にしていると知って、freeeを受けてみることにしました」

入社からこれまでのあゆみ。必要なことならなんでもやる

面談にやってきた小越と一円。質問したのは業務のことのほか、本社と支社の違いについてでした。

小越 「まず、ずっと中部支社で居続けられるのかは確認しましたね。持ち家もあるし家族もいるので名古屋から離れるのはキツいなと。エンジニアのスカウトをいただくのは東京の企業が多いのですが、freeeには中部支社があり、しかも盛り上げていきたいと言っていたので興味を持ちました」

一円 「私も同じことを確認しましたが、瀬戸内海の島で一軒家を持って、リモートワークで働いている方もいると聞いて安心しました。

また日本中にfreeeのお客様がいる中で、スモールビジネスを広げ、それを支えるのも東京一辺倒じゃダメだとも言っていました。働き方の幅を広げ、支社を盛り上げることでそれを体現しているんだなと思いましたね」

小越 「給与についても聞きました。前職で転職支援のサイトを作っていたのもあって、やっぱり東京と地方では条件面が違うことが多い印象があったんです。

しかし、freeeは東京本社と支社で給与面での差がないことを知り、魅力的だと思いました。給与面の格差を解消しているのはすごいことだと思います」

こうして小越は2021年4月、一円は5月に入社し、同じ『freeeプロジェクト管理』の機能開発チームにアサインされました。

小越 「『freeeプロジェクト管理』は既にリリースしていたので、さらなる機能開発や改善、運用を担当しました。スクラム開発を長らく経験していたことから、スクラムマスターとしてチームの醸成や改善に取り組んでいます」

一円 「そのスクラムのメンバーとして業務をしています。

私はこれまでフロントエンドのエンジニアだったのですが、freeeはフロントエンドとバックエンドに組織が分かれていないので、バックエンドのスキルを獲得をしながら成果を出し続ける必要がありました。

この話は入社前から聞いていて、freeeを選んだ理由の一つでもあります。自分としても新しい挑戦をしたいと思っていたし、プロダクトの向上や課題解決のために必要なことならなんでもやるって姿勢がいいですね」

それから中部支社のエンジニアチームは『freeeプロジェクト管理』の開発を離れ、現在は『freee会計』の会計士や税理士といった士業の方向けページの開発を担当しています。

小越 「入社してみてからわかったことですが『freee会計』は予想以上に大きな規模のシステム構成なので、なかなかできない開発の経験ができていると思います。また会計に関する知識も必要になったので、開発を通して身につくのがいいですね」

一円 「最速でユーザー価値を提供できるよう、ただ機能開発するだけじゃなく、技術負債の返済や開発速度向上の取り組みに積極的に貢献していきたいと思っています。その結果としてfreeeのプロダクトの進化が早くなり、もっともっとユーザの課題を解決できれば最高ですね」

中部支社のブランディング、さらなる開発を目指して

ふたりは普段の業務に加えて、「DevBranding(技術ブランディング)」にも関わり始めています。中部支社のエンジニア組織をブランディングする取り組みは、社内から始まっていました。

一円 「まずは周りのエンジニアチームから素早く信頼を獲得するのを目標にしていました。そのためには素早く成果を出し、かつオープンにすることが大事だと考えました。

そこで取り組む課題をなるべく小さく分解して、短い期間で小さな成果を数多く積み上げていきました。毎スプリントごとに小さな機能更新をレビュー会で共有して、社内に向けてやっている感をアピールし続けたんです。freeeのカルチャーである『あえて、共有する』を活用しまくっていますね。

また社内SNSでもいっぱい発信しようと心がけています。中部支社の活動や魅力が社内全体に伝わることで仕事の励みにもなるし、中部支社が良くなったらその影響が東京本社や関西支社にも波及すると考えています」

小越 「そのほか、全社イベントの企画にも積極的に参加しています。組織のカルチャーを担当するムーブメント研究所は東京本社にしかないので、中部でのその役割を担当しているイメージです。

社内のコミュニティ活動に参加したり、チームのメンバーが楽しくなるように心がけたりすることも良い意味で開発に返ってくると思います」

ふたりは社外での取り組みにも積極的に参加しています。『みそかつWeb』やエンジニアコミュニティQiitaでの開発者向けのイベント、一円は『モトヤフ』と呼ばれる元ヤフーのメンバーが転職した理由や今の活動を喋るイベントに登壇し発信し続けているのです。

エンジニアとして登壇するメリットには様々なものがありました。

小越 「個人的には、外で登壇すると自分の知名度も上がるし、エンジニアとしてのレベルが上がることにも繋がると思っています。

ITスキルって移り変わりがとても早くて、自分だけが持ってるスキルはないし、新しい技術でも一年も経てば古くなっている場合があります。だから、自分が習得したものを発信した方がエンジニアとしての魅力が上がるって考えの人が多いんです。登壇や記事として技術をオープンにすることによって、良いものをみんなで使っていこうぜって感じですね。

また組織としても、採用に役立つと思います。『あの喋っている人の会社に行けたら、自分も技術がついて活躍できるんじゃないか』って思って、応募してくれたら嬉しいですよ」

そんなふたりがこれからの目標を語ります。

小越 「私は特にエンジニアに対する思いが強く、メンバーがエンジニアリングに幸せを感じてもらえるように行動することを大事にしています。そのために知っていることは丁寧に教え、勉強会などで学習する機会を作るといったことは継続的にしていきたいです。

また長期的には中部支社のエンジニア組織を大きくしていきたいと考えています。これは簡単ではありません。人が増えればその数だけ考え方があるし、トラブルも増えるかもしれません。

でも組織が成長するにあたって、そういったことを切り抜けた知識や経験は財産になっていくはずです。さらに社内外に伝えていくことができれば、中部エリアのスモールビジネスの発展にも貢献できると考えています」

一円 「『社会や日常生活の課題解決をしたい』『地方を良くしたい』と思って入社して、少しずつですがその目標に近づいていると思います。

そう実感が持てるのは、『なぜやるのか』『誰の何を解決するのか』というのをちゃんと意識して、理解して、チームで共有したうえで業務に取り組めいているからだと思います。経営陣がオープンで明確なメッセージを発したり、現場では積極的にユーザーの声を聞いたり、そういった環境が良い開発に繋がっていますね。

これからも技術を上手く活用し、モチベーション高く学びながら、次の開発や発信をしていきたいです」

共通してユーザーの課題解決や地方発展への貢献を見据える二人。各々の目標を熱く語る彼らは、その歩みを止めることなく、これからも進み続けるでしょう。