中途採用
2021-07-10

QAドリームチームの野望──リファラル採用で集まった品質保証のプロ集団

freeeでは積極的にリファラル採用を行っています。とくにQA(Quality Assurance : 品質保証)チームは多数のメンバーがリファラルで集まっており、その拡大に大きく貢献しました。そんなQAチームを率いる3人の責任者の視点から、チーム構築の軌跡と業務改善の過程をご紹介します。

「湯本が入社すると、かなりインパクトが出せる」

左:湯本 右:小山

リファラル採用で集まったQAチームの責任者たち。最初に入社したのは、現在マイクロサービス分野のQAを担当している小山 竜治でした。

小山 「転職を考えていたとき、エージェント経由でスカウトが来ました。そのときは『ベンチャーのQAにしちゃ高いっすよ、私は』と半分厄介払いのつもりで返答したのですが、『それでも会いたい』と担当者に言われたので、一応話を聞きに行ったんです。

すると出てきたのは知人でした(笑)。

話は盛り上がり、freeeを知るにつれて当時のミッション『スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるよう』や、freeeの掲げる価値基準への共感が強くなり、入社を決めました」

2017年12月freeeに入社した小山。それから一年半後、小山に誘われやってきたのは湯本 剛でした。

湯本 「当時、私は退職も決まり、起業に向けて動いていたんです。ちょうど会社設立freeeを使って会社を作っていたんですが、便利だったんですね。だから飲み会の席で小山に『すげえな、神アプリかよ!』という話をしました。

すると『興味ありますか?』と言われて、カジュアル面談を受けることに。私としては良いプロダクトを作っている会社の人と喋ってみたいと思い、軽い気持ちでfreeeに行ったら採用面談でした(笑)。

起業のほうも準備が進んでいて、既にクライアントとも交渉中でした。なので、入社するかどうかは悩んだのですが、その後の面談で役員やエンジニアの責任者と話をしたところ、私が入社したら役に立てそうな気がしたので決意しました」

そんな二人の出会いは、エンジニアが集まるソフトウェアテストのコミュニティでした。コミュニティのイベントの企画・運営などを通して、互いのことを知っていたと言います。

小山 「交流していくうちに、湯本が経理ソフトをテストしていた経験があるって知ったんです。

また彼は書籍も出していて、ドクターも取っていて、ドメインの知識も豊富。私が日本で一番すごいと感じるテストのコンサルタントなんですよ。

そんな湯本から『独立しようと思ってる』という話を聞いたとき、思い切って『来てくれたら助かります』と、誘ってみました。湯本が入社すれば、かなりインパクトが出せると思ったんです」

小山に誘われ、リファラル採用で入社した湯本。入社時の印象を語ります。

湯本 「私は今まで比較的お堅い会社にいたので、スタートアップであるfreeeとはいろんなことが違いすぎました。

特に前職では保険会社の統合プロジェクトに参加していて、関わる技術者も3000人くらいいました。その規模だと、トップダウンじゃないとうまくいきません。

反対にfreeeは『これ出来たらいいよね?やっちゃう?』みたいな雰囲気なので、最初は戸惑いました。自分の意思をどこまで喋っていいのだろうと……。

また働き方に関しても、時間通りに来ないし、平気で休みとるし、驚いたことは多かったです。仕事をやりさえすればいいと頭ではわかっていたんですけど、本当にいいのかな?と。

でも今はそんなfreeeのカルチャーを気に入っています」

小山 「湯本は物腰が柔らかく、話もしやすかったので、freeeのカルチャーに合うと思ったんです。かなりドラスティックな転職でしたけど、彼なら大丈夫だろうと」

募集期間外の採用──それでも「上村は絶対必要な人だから」と説得した

▲休日、ログハウスを立てる上村

湯本の採用面接が進んでいる中、別の動きとして上村 功一の採用面接も始まりました。

上村 「実は、今回の入社の1年ぐらい前にも、小山経由でカジュアル面談を設定してもらっていたのですが、別のベンチャーへの転職が決まってしまい、freeeの面談をキャンセルしたという経緯がありました。

そして再び転職を考え始めたころ、近況確認も兼ねて小山をご飯に誘ったんです。

五反田の居酒屋に行ったら、小山の他に採用の栗林と役員の平栗もいて驚きました。いろんな話をしているうちに、自分もfreeeの課題を解決していけるのではないかと、freeeで働くビジョンが見えたのを覚えています」

小山 「当時QAの募集はしていなかったんですが、上村から転職を考えている話を聞いて『チャンスだ!』と思いました。採用の枠があるかもわからないまま、『絶対必要な人だから』と社内を説得したのを覚えています。

というのも、上村はQA一筋のベテランなんです。もともとMicrosoft社でテストをやっていて、ヤフー株式会社で新しいQA組織を立ち上げたり、実績もバリバリ出していました。

だから、口説き落とすつもりでご飯に向かい、他の社員にも同行してもらいました(笑)」

小山がリファラル採用に積極的なのには、理由がありました。

小山 「私は前職もQAではあったんですけど、Web系のQAはfreeeが初めてでした。だからやり方も手探りで、ずっとベテランに入ってほしいと思っていたんです。

そのときの基準は、『僕よりもすごくてfreeeに合う人』。QAをよりよくするために、どういう人が必要か考えて、そういう人を誘っています(笑)。結果的に即戦力のメンバーが集まりました」

また人数を増やしたのには、freeeならではの課題もありました。

小山 「freeeって他のWeb系の会社と比べても、リリースが多いんですよ。いかにそのスピード落とさずに、品質を上げていくかというのが課題でした。

それに対して私の中で『こうすればうまくいく』という仮説があったのですが、実現のためには自分だけの力では足りないということが強い課題感でした」

こうしてQAチームの核となるメンバーが集まりました。今は3人がそれぞれ担当分野とチームを持ち、責任者として働いています。

小山は目に見えないマイクロサービス分野(アプリ基盤、認証認可基盤、課金関連、パブリックAPIなど)のQA責任者であり、その博識からQAアニキ(TechLead)とも呼ばれる存在。

湯本は、会計freeeのQA責任者を経て、現在は金融事業系プロダクトのQA責任者を担当。テストプロセスの改善、標準化を進めています。

そして上村は、人事労務freeeとプロジェクト管理freeeのQA責任者です。

3人は、QA全体のミッション・ビジョン・方針を、他部署の責任者なども巻き込みながら一緒に考え、具体策を立案・実践しています。

QAは最後の門番だけど、門番と思うな

▲QAチームを含めたエンジニアの会議風景

小山は、QAの仕事は品質を担保するために欠かせないものだと言います。

小山 「QAの仕事を簡単に説明すると、基本的にはリリース前に、お客さんが使って大丈夫かどうかをチェックするものです。対象の製品がどういう状態にあるのかをきちんと把握し、問題になりそうなところは直し、ときには改善点などをエンジニアに提案しています。

一言で表現すると、リリース前の『最後の門番』のような立ち位置ですね。

特にfreeeのプロダクトはお金に関わるものなので、間違いがあると大きな問題になる可能性があり、会社の信用が左右されます。そこで我々は色々なパターンを想定し、消費税は正しく計算できているのか、支払う給料は正しいのかなど、一つ一つの計算にバグがないか入念にチェックしています。だから実務レベルの財務の知識が必須ですね」

このようにQAは責任重大な仕事を担う一方、チーム内では「自分たちを最後の門番だと思うな」とも話している湯本。

湯本 「『最後の門番』と言ってしまうと、最後のチェックだけするチームみたいじゃないですか。その意識じゃ、とてもコストがかかりすぎるし、freeeのみんなで一緒に作っている感も出ない。

私たちの仕事は、PM(プロダクトマネージャー)・エンジニア・UXデザイナーと組み合わさって一つのチームとして活動しないと、最大限の力を発揮できません」

小山は、freeeのQAの特徴を「フィードバックの早さ」だと言います。

小山 「仕事はまず、それぞれ自分が関わる領域の定例会議に出席するところから始まります。そこで各プロダクトごとにどういうものを作るのかを理解し、進捗を共有し、疑問点に突っ込んでいきます。

特にコロナウイルスの流行でリモート業務になってからは意識的に朝のミーティングを入れています。

開発の進捗は、1〜2割でもできたら、早くに共有してもらうことを心がけています。『昨日書いたコード、テストしたらこうなってるよ』と早く言えた方が、結果的にみんながハッピーだと思います。完成した後で『もっと早く言って欲しかった』となるのは最悪ですから」

湯本 「いろいろな方法を織り交ぜて、効率よく低コストでテストができるようにしています。予防は効率をよくするためのとても良い手段なので、プロジェクトごとに細かい作戦を立てるのが、結果的に効率の良いリリースに繋がるんですよ」

上村 「実際、プロダクトを作るときって出だしは緩いじゃないですか。それからミーティングを重ねることで、だんだんまとまっていく。その経緯を知っていると、一つ一つの選択の理由がわかるんです。

またQA目線からの疑問を口にすると、実はみんなが疑問に思っていたという箇所が出てくることもあります。そこで『疑問を出し合う会』を始めたら、みんなシートに疑問を書き始め、結局洗いざらいになりました。そういう意味でも、各チームと協力してプロダクトが作れていると思います」

果たしてQAはどれくらいの問題を予防したのか——。

それをわかりやすくするため、上村はDRE(欠陥除去率)という数値指標を提案しました。

上村 「DREは、『リリース前に見つけたバグ / (リリース前に見つけたバグ+リリース後に見つけたバグ)』という式で表されます。これで数値上、QAチームがどれくらいバグを予防したのかわかります。

QAチーム全体で同じような活動をし、同じようなデータを取って『品質の状況』が可視化できる取り組みをしています」

湯本 「DREでバグの予防数を可視化していますが、単純にバグの件数がたくさん出たことがダメってわけではないんです。

リリース前に100件で、リリース後は5件だとすると、95%は防いだことになる。反対にリリース前には1件しかなかったところ、リリース後に5件出てしまっていれば、絶対数は少なくても予防できなかった分が多くなっている。

比率で見て、リリース前にどれだけエラーをとり除けているかが大事です」

クラウド化した時代、さらなる課題に挑み続ける

小山 「さらにぶっちゃけると、エラーゼロは目指してないんです。

freeeはスピードを重視しているので、ある意味、問題があったら即直せばいいという思考です。もちろん本当によくないエラーはゼロにしないといけませんが」

湯本 「例えば、『下記に連絡してくださ“あ”』のような変換ミスと、税金の計算間違いとでは、同じエラー1件でもレベルが違う。重篤な問題をいかに出さないかってのが肝心ですね。

そのために、具体的に何がちょっとした問題で、何が大きな問題なのか、その定義をプロダクトごとに決めています。

また『リスク洗い出しシート』を共有し、プロジェクトごとに気が付いたことを全て書き出してもらっています。それを考慮して、リリース前に何をテストするか判断しています」

さらにQAチームは、目の前の仕事であるテストのほか、全社的な活動も進めています。

小山 「今はQAチームのほか、近くで活動しているエンジニアともDREが共有できていますけど、もっと精度の高いデータが必要だと感じています。

さらに品質の高いデータを可視化できると、もっと全社を巻き込んでデータ・ドリブンな話ができるなと。そうすればエンジニアだけじゃなくて、経営陣も数値を見ただけで品質の状態がわかりやすくなる。そうすることで、次のアクションへの意思統一がしやすくなると思うんです」

上村 「一般論として、QAはしばしばコストセンター、言い換えると利益を産まない部署と捉えられがちです。

しかし実際は、プロフィットセンターとしての役割が大きいと思っています。品質が悪いと損失が出る、それを防ぐための活動がQAであり、言い換えるなら、プロフィットを最大化するための役割を担っているとも言えます。

だから社内向けに、QAがコストセンターだと思われないようアピールしないといけません(笑)。そういった意味でも、全社的に品質のデータを見える化できたらいいなと思います」

湯本 「データの見える化以外にも、業務の標準化に取り組んでいます。

会計freeeのQAチームでは、チームごとに主担当を配置し、判断の全権を与えました。その代わり、各チームでやることがバラバラにならないようにドキュメントのフォーマットや作業のプロセスを標準化し、情報共有のためのミーティングを設定しました。

こういった仕組み作りでの業務効率化も、ゆくゆくはユーザーの『マジ価値』に繋がると信じています」

こうした『やるべきこと』の膨大化の背景には、クラウド時代への移行がありました。

上村 「昔はオンプレの1アプリケーションだけをテストしていればよかったんです。

でも今の主戦場はクラウドです。そうなるとサービス間の連携やインフラ周り、SaaSならではのパフォーマンスや、セキュリティといった新しい領域もキャッチアップしながら、品質を維持していかないといけません。QAとして品質の観点で見るべき領域が増えてきていて、まだ十分ではないと感じています。

また、freeeと同規模のSaaSのQAはあまり体系だったものがなく、自分達が先陣切って模範を作っている感覚があります。誰かが作ったレールの上を正しくトレースするのではなく、右に左にぶれながらもレールを引いていくのは、難しいけれどやりがいを感じるポイントですね」

リファラル採用で小山の元に集まった実力者たち。QAチームの人数は徐々に増えてきましたが、まだ十分ではありません。

小山 「freeeの規模に比べたら、今はまだQAの人数が少ないんですよ。その中でたくさんのプロダクトの品質を担保しなければなりません。

これまでは複数プロダクトを担当したり、成員調整をしたりなどしてなんとか乗り越えてきましたが、これからやってくるメンバーにも期待しています(笑)」

リファラル採用を通じて集結し、時代の変化に適応しつつ、QAの業務改善に励んできた小山、湯本、上村の三人。

彼らが率いるfreeeのQAチームは、まだまだ成長の途上です。これからも仲間を集い、freeeのプロダクトたちを磨き上げていきます。

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