# 新卒入社
マッキンゼー出身のお天気お姉さんあみさんに聞く、新卒でfreeeに入る意味

急成長フェーズと”最強の布陣”に引かれてfreeeへ
ーあみさんのこれまでの経歴を簡単に教えて下さい。
私は大学、大学院修士を卒業した後、博士過程に進学しました。そこで何か違うと感じて休学して、ETIC.という社会起業支援のNPOで1年半ほどフルタイムでインターンしていました。インターンをする中で興味が出てきたコンサルティング業界に新卒として入りました。そこで3年ほど働いた後、代表の佐々木から声をかけてもらったのがきっかけでfreeeに転職しました。ー転職されたときはどんな経緯だったんですか?
当初転職は考えていなかったのですが、最初に佐々木と会って話をしているうちに、5割くらい「freeeに行こうかな」という意識になりました。その後も何人か紹介して頂いて、東後や野澤と話した後は「もう転職しよう」という気持ちになっていました。その後前職の仕事の調整もあり、7月にfreeeに入社 しました。ー佐々木と話していて転職しようと思ったきっかけはどんなところだったんですか
freeeの会社としてのフェーズがすごくレアだと思ったというところです。本当に黎明期なスタートアップでもないし、でもまだ上場もしていなくてベンチャー感がある。まさに会社が1番急な成長をするタイミングで声をかけてもらったという、そこに縁を感じたというのがあります。それから佐々木自身がすごく魅力的な人だったというのありますね。なんだかすごくぶっ飛んだことを考えてそうというか(笑)。ー野澤や東後などと具体的に話する中で、残りの5割が埋まっていったということですか
そうですね。東後は前職が同じこともあり、話をする中で私のこれまでの経験をうまくfreeeに役立てられそうだというイメージを持つことができました。野澤とは話をしていて、前職でいろいろな営業組織と仕事してきた中で感じていた、現場の嗅覚が鋭いタイプというか、コンサルが到底気付かない”何か”が分かるタイプの人だなと感じて、最強の布陣だなと感じました。ー役員などの布陣の魅力と、フェーズの魅力が重なったと。
そうですね。課題意識を「あえ共」したら1人で新部署を立ち上げることに
ー入社されてからはどんなことをされているんですか?
前職で営業系のプロジェクトを多くやっていたこともあり、初めの半年は、アナリティクスとして全社や事業部別のROI分析に加えて、特に営業周りの分析や、最適なセールスオペレーションを設計するということをしていました。その中で他社で、Sales Enablement Team (SET) という、営業のスキル向上を専任に行っているチームの方と話す機会がありました。いいなと思い社内で共有したら、そのままfreeeのSETを立ち上げることになってしまって(笑)、1月に1人でチームを立ち上げました。 それから半年経ちますが、ようやく、新しく入ってきた営業向けの研修プログラムが固まって、実際に回っているところです。セールスオペレーションも引き続き改善を続けていて、チームが使っているツールの運用改善やKPIの可視化などをしています。ナレッジの共有などやりたくてもできていない事がまだまだ山積みです。 去年の忘年会では、人生で初めて気象予報士の資格が役に立ったと思える出来事があり(入社したらお話しますよ)、恵まれた環境で働けてるなと思います。ーセールススキルの向上を図るチーム。
freeeの人は皆数字が好きでそのためにオペレーションをいじることは得意だと思うのですが、そうではなくてもっと基本的なセールスのスキルとか、電話をするときの考え方とか、マインドセットをトレーニングする時間が少ないという課題意識を持っていたんです。そんなタイミングで、他社のSETの話を聞いて、「こういう風にfreeeでやれると良いよね」と思ったんですね。 大事なのはセールス力の底上げを専任で行うチームがある、というところだと思うんです。営業のマネージャーが数字達成もトレーニングもコーチングも全部する、という仕組みだと無理があるので。こういう独立したチームが機能しているらしいよ、というのを全社に「あえ共」したら、「亜美さんがやりましょう」という流れになって、内心嬉しいながらも、どうしよう、と思いながらもがいてきた半年でした。すぐにインパクトが出ない チームなので、それも分かった上で自由にやらせてもらって本当にありがたいです。
明確なキャリアパスを作るより自由に生きていたい
ー具体的に何かfreeeで成し遂げたい目標などはありますか。
私自身はすごく新しいものを創り出すとか苦手だと思ってるんです。だから私は社内で散らばっているカオスみたいなものを整理するということがしたいです。私は計画立てるのが好きで、旅行のときもエクセルで細かく計画立てたりするんですが、社内でも散らばっているものを整えて計画立てて、「あ、今からこんなにやることあるんだな」というのをつくるのが結構幸せですね。それができれば会社の人もハッピーだし、結果としてお客様にもより価値あるサービスを届けることができて、freeeが掲げるビジョンが前進することができると思っています。ー今後のキャリアのイメージなどはありますか。
明確なイメージはないですが、NPOでインターンするまで、なにか見えないレールに乗っていた部分がありました。ETIC.で働いて「あ、人生って自由なんだな」というような体験をしたことが自分の原体験になっています。なので、明確なキャリアパスを作るというより、少しなりとも世の中を良くしながら、自由に生きたいなと思っています。ーレールに乗っていた?
修士を卒業して、博士ではないと気づいたときはもう3月で、就職活動にはもう間に合わないという時期でした。そのとき私の周りの人は博士になるのでなければ基本は就職するか、国家公務員になるかという選択肢しか本当になかったんです。この3択のうち、どのルートも選べないと気づいて、どうしようと悩んだ時期がありました。自分がそれまで勝手に思っていた、人生はこう進むべきというような道から外れて初めて、「ああ実はそんな道なかったんだな」ということに気づいたということだと思います。ー博士課程をやめようと決めたのはどうしてですか?
ミッションを見失ったからです。博士をやろうと思ったのは、河川ってインフラとして日本の人々のビジネスや生活を支える本当に重要なものであるにも関わらず、あまり誰も本気で時間と頭を使って考えてないのかな、と思っていて。だったら自分がやろうかなと思ったからなんですが、それが単なる思い上がりだったと気づいたからです。ある日河川関係者で丸一日かけて多摩川だったか荒川かを踏査する日があったのですが、最後の懇親会で、ある著名な先生に「坪井さんは今日ずっとつまらなそうにしてたね」と言われたのが、目が覚めたきっかけですね。私以外にも河川に対して狂気的な(笑)愛や情熱、もちろん研究能力を持った人たちは沢山いて、それなら安心して彼らに任せよう、と思ったのが本音です。