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# 新卒入社# マーケティング# セールス

大事なのは「納得感」。強い意思で、目の前のチャンスをつかみ続けてきた過去と未来

「freee人事労務」のスモール事業セールスチームで責任者を務める瀬見井 佐和子。2020年にfreeeに入社してから、2022年現在までを振り返り、自身の重要な価値観や今後の展望、これから社会人となる学生が大切にすべきことを語ります。

赤い炎より青い炎が好き。世の中のチームを支えたいという熱い想いを発揮できる場所へ

▲大学時代の瀬見井

瀬見井がfreeeを知ったきっかけは、高等専門学校時代の先輩によるSNSへの投稿でした。

瀬見井 「もともとベンチャーに興味があり、夏期インターンに参加していたところ、同時期にfreeeで働いている先輩の『freeeがおもしろい!』というfacebookの投稿を偶然見かけました。そこで興味を持って選考に申し込み、東京で開催された5日間のインターンに参加しました。とても楽しく過ごせて、大阪から参加した甲斐がありました」

瀬見井はfreeeとのコンタクトを重ねるにつれ、興味が湧いていきました。

瀬見井 「インターンを終えて、就職活動を続けていたところ、freeeの採用担当の方から『久々に会いませんか?』という連絡がありました。面談を通してfreeeとは合いそうだなと思うとともに、freeeの事業にも興味を持つようになりました」

就職活動で、さまざまなベンチャーを受けていた瀬見井。その中で形成されていった自身の「就活の軸」とfreeeの価値観が合致したと言います。

瀬見井 「バスケットボール部に所属していた経験から、チームで力を合わせて何かすることはとても素晴らしいと思っていて、世の中のチームの役に立ちたい、BtoBの仕事をしたいと考えるようになりました。そこから、freeeの『経営を助ける』というビジネスモデルにフィット感を持ち、チームならではの課題やマイナス面を解決したいと思うようになりました」

自身が所属をすることになる組織にも、こだわりを持って就職活動をしました。

瀬見井 「面接では、『赤い炎より青い炎のような会社が好き』という話をよくしていました。一見青い炎は赤い炎に比べて静かに見えますが、温度はより高いですよね。そのような、内に秘めている想いや情熱が、より熱く、強い方がいいという意味です。

また、バスケットボール部の部長経験から、組織作りにもおもしろさを感じていました。チームを作る過程に携わることを考えると、でき上がりすぎてなくて、新しいチームが生まれる可能性のある、成長途中のベンチャーに入りたいと思いました」

最終的に、freeeともう一社の二択に。瀬見井は自身の感覚を信じてfreeeを選択しました。

瀬見井 「最終的な判断は、『どんな人たちの中で働くことになるのか』という点を重視して、社内のセールスやマーケティングに携わる方々と会いました。

freeeは何事に対しても『理想ドリブン』で向き合う組織でした。この考え方が、人柄、仕事への価値観、キャリア、会社の展望などの考え方に反映されていたんだと、今は思います。freeeには多様性のあるいろいろな人がいます。自分は自分だと思えるところで、よりストレスなく働けるだろうと感じました」

入社後からのキャリアパス。目の前にチャンスがあれば、どんなことでもやってみる

▲20卒の内定式。同期と

どんなことでも経験したいと、食わず嫌いをしない瀬見井は、与えられた仕事に全力で向き合い、決めたことに対して熱意を持ってコミットしていきます。

瀬見井 「とにかくなんでもやりたいと思ってきました。まずは当時新しかったスモールビジネスの中規模の会社に向けたインサイドセールスを経験しました。半年が経ち、仕事にも慣れてきたころ、架電のほかにもいろいろなことができると感じていました」

いろんなことをやろうという意識を強く持った瀬見井の背中を押したのは、同じチームのジャーマネ(※)でした。


※マネージャーのこと。freeeでは単にメンバーの上に立つ者のことではなく、“タレント”であるfreeeのメンバーを叱咤激励し、成長・活躍をサポートする役割だと考え、ジャーマネと呼んでいる
瀬見井 「当時のジャーマネは、提案するとすぐにGOを出してくれるので、資料まとめやスクリプト作成をしたり、プロジェクトを持ったりしました。freeeの文化では、何かを強制されることもなければ、なんでも積極的にやる人を止めることがありません。自分が『やりたい、やるべきだ』と思ったら、すぐに行動に移せる環境です」

1年弱インサイドセールスに携わった瀬見井に、次のチャンスが舞い込みました。

瀬見井 「2021年の7月に組織の大改革があり、SMB(Small and Medium Business、中堅・中小企業)の中で人事労務の部門が一つの部門として独立することになりました。先輩が『決めたことにコミットする熱量があるから』と私のことを紹介してくれていたおかげで、そのチームに入らないかという打診を受けたんです」

新たな場所に移った後にも、さらなる変化が訪れます。

瀬見井 「新チームに所属し、3カ月はインサイドセールスを担当していました。そんな中、ある日突然、マーケティングに興味はあるかと打診を受け、まったく知識がありませんでしたが挑戦してみることにしました。何事もやってみないとわからないですし、きっと打診自体も、私とマーケティングの相性を考えた上でのことだと思うので」

2021年の10月から、マーケティング部門の一員としての日々がスタートしました。

瀬見井 「チームでは、『freee人事労務』のサービスサイトを改善し、新しいプロジェクトのリーダーにも挑戦しました。一言でいえば大変な日々でした。

発足したばかりのチームのメンバーは、他の事業部からきた人がほとんどだったので、メンバー全員がパツパツな状態で頑張っていました。その状況で、技量的な面は自分でキャッチアップする必要がありました。当時は本を読んだり、人に聞いたりしながらホームページの改善を必死にやっていました。必死さが伝わったのか、忙しい先輩方も時間を作ってサポートしてくださり、なんとか食らいついていきました。

この経験を通して、目の前の仕事を頑張ってみること、チャンスがあったらたくさんのチャレンジをしていくこと、食わず嫌いをしないことは大事だと確信しました」

2022年7月から、瀬見井はジャーマネに挑戦しています。

瀬見井 「今は新たに、セールスチームのジャーマネをしつつ、プレイヤーとしてスモール事業専任のマーケティングを担当しています。マーケティングの経験もしておいて良かったです。

ジャーマネという責任ある立場に抜擢された理由を後で聞いてみると、『元気でなんでも頑張るから』でした。期待してもらえたことがとても嬉しかったです」

どんな環境でも受け入れる。今までもこれからも、自分自身がその道を正解にする

「納得感」を一番大切にする瀬見井。その価値観を醸成した理由は3つあると語ります。 1つ目の理由は、生まれ育った環境でした。

瀬見井 「両親は、常に『あなたはどう思う?』『あなたはどうしたいの?』と問いかけ、私の意思を尊重してくれました。主体性を育む環境の中で、自分自身で考える癖がつきました」

2つ目と3つ目の理由は、本を通して知る広い世界と、自身が生まれる以前の出来事でした。

瀬見井 「世界が広がるおもしろさから読書がとても好きで、読書を通して世の中の多様性を知り、広い世界で自分らしく生きていこうという意識が芽生えました。

とくに伝記が好きで、過去と比べて、自分の意思で選択をすることができる時代に生きていることに有難さを感じ、自分で責任を持って自由に選択して生きていきたいと思うようにもなりました」

自分で選択するという行為は、瀬見井にとって、幼少期から積み重ねてきたアイデンティティそのもの。富山の村から、大阪の大学へ行き、東京で働くまでの軌跡を明かします。

瀬見井 「人口の少ない村の出身だった私は、進学のたびに、より広く新しい世界を見たいと思って選択と挑戦をしてきました。

小学生の時には、自ら両親に申し出て中学受験に挑戦しました。中学生の時には、県内トップの進学校を受験するのが当たり前、という雰囲気の中で、『違う世界もあるんじゃないか』と考え、自分が本当に行きたい高校を選びました。高等専門学生の時には、富山にいるだけでは見られない、広くて新しい世界や選択肢を求め、大阪大学へと進学しました」

一旦立ち止まって選択肢を確認し、自分が最も納得のいく選択をする。これが瀬見井にとって最も重要な価値観であり、行動の指針です。

freee入社後、新しい環境に絶えず携わってきた瀬見井は、どんな環境でも受け入れられる自身の特性を活かして、これからも新しいことに身を投じたいと言います。

瀬見井 「ルールや体制が定まっていない環境を楽しんでいます。freeeの中では新規事業開拓や探索、新チームの立ち上げをやってみたいですし、それによって次のfreeeの事業の軸を作っていきたいです。今後も、自分が興味をもって、『やりたい』と感じることをやっていくつもりです」

そんな瀬見井は、将来のビジョンをこう語ります。

瀬見井 「スペシャリストよりもジェネラリストに。目の前のチャンスをどんどんつかんで、たくさん経験して、知見が深い人になりたいです。この方が、目の前に楽しそうなことがあったら食いついてしまう自分の性に合っていると思います。自分の置かれている状況を正解にしていくのは自分しかいないと思って頑張っていきたいです」

24、25卒の学生へ──選択肢を広く持ち、自分の意思で決めていく

就職活動において、自分自身の意思を強く持つことが重要だと瀬見井は語ります。

瀬見井 「何事も、自分で考え、自分で決め、勇気を持って頑張り切ることが大切です。意思決定をするときに、周りの目や社会の評価は、あてにするべきではないと強く思います。自分で自分の行動の責任を持つということが大切だと、私は信じています。

それ以外に大事なのは、やはり働く環境です。事業を作るのも、会社を作るのも、全部人です。そこで働く人と自分の相性が良いかどうかは、確かめた方が良いと思います。

私は面談を通して、freeeで働く方々の人柄をつかんでいきました。また、freee以外の会社でも、同じようにたくさんの面談をしました。その結果、会社間の比較ができ、『いいな』と感じた会社の理由をより言語化しやすくなりました」

自分がどれだけ多くの選択肢を持っているかに気づくことも重要だと言います。

瀬見井 「少ない選択肢の中から意思決定をしている人が多いように感じます。一旦、最大限まで並べた選択肢の中から、不可能なものや選択したくないものを納得した上で選択肢から外す人は、案外少ない印象です」

どんな会社で働くかを決めた後は、「勇気を持って頑張りきる」フェーズに入ります。

瀬見井 「とにかく自分が進んだ道を正解にしていく努力をしていくべきだと考えます。成果が出ると大体のことはおもしろくなるし楽しくなります。その先で『次はどうしたいか?』と改めて選択肢を並べれば良いと思います。きっと頑張りきって楽しんでいる人の前には、たくさんチャンスもやってくるはずです」