普通の大学生がデザイン未経験でfreeeのUXインターンを始めてグッドデザイン賞を受賞するまでの軌跡
こんにちは。採用広報インターンのKananです。今回は、学生インターンであるにもかかわらずグッドデザイン賞を受賞した春田さんにお話を聞いてきました。
▲春田さん。PCいっぱいのステッカーはメンターからもらったのだとか
プロフィール
横浜国立大学経営学部会計情報学科4年生。全くの未経験であったが2016年4月からfreeeでデザイナーとしてインターンを始める。インターンながら「クラウド申告freee」のデザインのすべてを任され、2017年度グッドデザイン賞を受賞。2018年4月にfreee入社予定。
ーそもそもなぜ未経験でデザイナーになろうと思ったのでしょうか?
1,2年の頃は全くデザイナーとして働くとは思ってませんでした。当時は営業職や、ライター職のインターンをやっていました。ただ、どちらの職種もやりがいを見出せずに、飽きてしまったんですよね(笑)
デザインに始めて触れたのは、2年生の秋頃に参加したワークショップです。そのワークショップで、Photoshopの操作方法を学びました。その日からPhotoshopを使ってデザインすることに夢中になってしまって、好きなサイトのトレースを毎晩遅くまでやっていました。当時は仕事としてデザイナーになるとは夢にも思ってませんでしたけどね。
ただ、あまりにもサイトを作ることに夢中になりすぎて、デザイナーとして働いてみたいという気持ちが日に日に強くなっていきました。そこで、当時していたバイトも、ライターのインターンも思い切って辞めて、デザイナーのインターンとして働くことを決めました。
インターン先としてfreeeを選んだ理由は、UXデザインができるからと会計ソフトを扱っている会社だったからです。ライターの経験もあって、自分が作ったもので誰かの体験を良くしていきたいという思いを持っていました。だから、デザイナーになるんだったらUXデザイナーになりたいという気持ちがありました。また、自分が今持っているスキルを最大限活かせる会社が良かったので、会計学科の知識が活かせそうなfreeeを選びました。
ーfreeeで働き始めて大変なことはありましたか?
最初は仕事を与えられても何をしてよいか全くわかりませんでした。そのときは仕事の目的を自分で明確にできていなくて、自分の仕事と、ゴール像がつながってないからいいデザインもできなかったと思います。
例えば、ある機能の改善を任されたとき、頭に浮かんだ改善策をいきなり作り始めたことがあります。現状の問題点や将来的にどうあるべきかっていうのを考えることができなくて...「とりあえず画面だけ作りましたっ!どうですか?」みたいな感じでした。今でこそ笑いながら話せますが、当時はデザインをするといっても画面のことしか考えることができてなくて、「課題を整理する?ユーザーの事を考える?どうやってやるの?」みたいな状況でした。結果として、自分が作ったデザインを先輩に見せても中々OKをもらうことができなくて、毎日悩み続けていましたね。
ーどうやって乗り越えていったんですか?
開発チームエンジニアのインターンの先輩の存在が大きかったです。仕事がうまくいかないときはその先輩にコミュニケーションをとって、できないことを共有して、その人だったらどう乗り越えるかとか話してましたね。チームは違ったんですけど、気軽に話せる近しい存在がいたからやってこれたというのがありますね。
あとは、デザインに対する考え方やスキルが圧倒的に足りていないなと思っていたので、とにかく自分で試行錯誤しました。
デザ インに対する考え方は先輩方から盗みましたね。先輩のドキュメントを見て思考過程を真似してみたり、わからないところは先輩に積極的に相談して、フィードバックで足りてないところを教えてもらって一つずつクリアしていきました。一度フィードバックをもらったことは絶対に直すんだという気持ちを持って、日々取り組んでいました。
スキル面では、プライベートの時間を活用して日々トレーニングしていました。未経験からデザイナーになったので、UIデザインのスキルが人に比べて弱いのは分かっていましたから。有名なアプリをトレースしたり、普段良く使っているアプリの改善案を考えて、ブログに書いてみたりしました。ブログで発信すると、freee社員以外の方からもフィードバックをもらう機会ができるので、常に新しい学びを得続けられると思います。
※1日2000pvを突破した春田さんのデザイン勉強法の記事はこちら。
ーその地道な努力の他に、自分が変わる大きな転機みたいなものはありましたか?
ありました。freeeは全社として、理想から今すべきことを考える「理想ドリブン」な考え方が身についているんですね。以前の自分は理想から考えることはできていなかったと思います。税理士さんへのヒアリングを通して、現状税理士さんがその専門性とはかけ離れた業務を仕事で強いられているということは理解していました。ですが、税務申告に 関する専門的な知識がなかったため、税理士さんの仕事のしかたの理想像はイメージできていませんでした。
そこで、大学で仲が良い会計士志望の友人に税務申告に関することについて聞いたんです。そのとき、友達の圧倒的な専門性に驚かされましたね。正直すごいな、と。理解できなかった部分をわかりやすく教えてくれました。
でも、それ以上に友人の姿勢に刺激を受けました。自分の友達は、公認会計士の試験に合格するために毎日夜遅くまで必死に努力しているんですよね。普通の大学生がサークルやバイトをしている中、彼ら彼女らは夢に向かって本気で努力しているんです。
そんな友達が将来夢を叶えた時、本当に使いやすい税務申告ソフトを作りたい!って強く思うようになったんですね。freeeを使う人のことを身近に考えられたから、その後もヒアリングを通してプロダクトの「理想イメージ」をより明確にすることができたんだと思います。
常に理想から考えることを意識していたから、グッドデザイン賞も獲れたんだと思います。
▲グッドデザイン賞授賞式にて。「クラウド申告freee」開発メンバー。右から二人目が春田さん
ー大手事業会社からの誘いがあったそうですが、就職先をfreeeに決めたのはなぜですか?
第一にはfreeeのミッションの面白さ、がありますね。この会社は既存の市場、今 までの枠組みを大きく変えようとしている。今までの枠組みを変革していくことに関われるってすごくワクワクすると思ったんです。その中でも新しいユーザーに受け入れられるためには、プロダクトのわかりやすさ、使いやすさでユーザーの心をつかむことが重要ですよね。ここでデザインが果たす役割って非常に大きいと思うんです。自分はデザイナーとして面白い役割を担いながら、会計士になる大学の友人を助けるような会計ソフトを作る仕事をしたいと思って、入社を決めました。
第二に、裁量権が大きく、フラットなfreeeの組織文化が理由です。自分はインターンの身で「クラウド申告freee」のメインの役割を任されました。プレッシャーも大きかったですが、自分で考えて行動するということが身について、本当にいまインターンでの自己成長を実感しています。目的や理由がしっかりしていることなら、自分で考えて何でもできるっていうところが好きですね。
あと、組織文化では多様性を受け入れる雰囲気が好きです。実はインターンの最終面接前に金髪にしたんですよ。一応、心配だったので人事の人に相談したんですが...「プロダクトマネージャーの髪の半分は金髪なので安心してください」って言われました。入社する前から面白そうだなと思いました。そして実際にfreeeで働き始めると、個性の強い人が多くて毎日とても楽しいですね。freeeには元催眠術師もいますよ。めっちゃ面白くないですか?(笑)
▲面接に行った時の春田さん
ーこれからはfreeeでデザイナーとして何をやっていきたいですか?
まずは申告freeeのデザインガイドラインを作りたいです。自分の任された申告freeeというプロダクトをより使いやすくするために、統一感のあるデザインにしたいと思います。また、申告freeeの開発スピードを高めるためにも、ガイドラインを整備していきたいですね。社内に共通ルールがあれば、エンジニアとデザイナーのやり取り次第でずれが生じることもないだろうし、スムーズに業務が進むと思います。まあ、インターンがガイドラインを作るっていうのも前代未聞ですが。(笑)
やるのは自分しかいないって思って進めています。
▲先日行われた開発合宿で春田さんが作ったスライド
ー春田さん自身の夢はなんですか?
自分の夢は生まれた環境にとらわれず全ての人が夢を持って自己実現できる世界をつくることです。そのためにデザイナーとして少しでも貢献していきたいです。今はfreeeで、会社を設立しやすくしたり、確定申告を楽にして、誰でもビジネスを始めやすい環境を整えることでそういった世界の実現に少しでも近づけているのかなと思っています。
あと、個人の夢はヨーロッパで日中はデザインをして、夜はバーでビールを飲むことです。冗談みたいに見えて割と本気です。(笑)
今回はデザイナーインターンの春田さんにお話を聞いてきました。
インタビューをしていても、将来会計士や税理士になる友人たちのためにも使いやすい会計ソフトを作りたい。ひいては既存の会計ソフトの枠組を超える革新的なプロダクトを作りたい。という春田さんの熱い思いが伝わってきました。インターンでありながら社員さながらの活躍をしている春田さん。彼の4月からの活躍も楽しみですね!
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