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キャリア|プロダクトマネージャー

freeeのユーザーからプロダクトマネージャーに

プロダクトマネージャー野﨑の写真

freee人事労務 プロダクトマネージャー

野﨑未来|2024年1月入社

給与計算・従業員マスタの開発企画を担当。会計事務所からキャリアを始め、前職ではバックオフィス全般に従事。ユーザーコミュニティ「つばめの巣」の立ち上げにも携わる。

長くfreeeを使ってきたユーザーが、freeeに入社した理由

なぜfreeeで働こうと思いましたか?

会計事務所でキャリアをスタートしたこともあり10年前からユーザーとしてfreeeを知っており、実はfreee人事労務が給与計算機能しかなかった時代から利用していました。1ユーザーの視点から見ても、freeeの最大の魅力は統合体験にあり、全てがfreeeだけで完結できる点が気に入っていました。
もちろん、最初は1ユーザーとしてfreeeと関わるだけでしたが、当時働いていたスタートアップに来て頂いていたfreeeの方と出会ったり、ユーザーコミュニティ「つばめの巣」の立ち上げに参画したこともあり、次第にfreeeのメンバーと多く関わるようになりました。その中で、もともと好きなプロダクトであることに加え、freeeのプロダクト作りがとても楽しそうだと感じるようになりました。
当時は、バックオフィスとしてこのままキャリアを続けて良いのかと悩んでいた時期でもあり、キャリアチェンジの選択肢の一つとしてプロダクトマネージャーという道を考えるようになり、freeeの選考を受けることを決めました。「あなたの経験を活かして、一緒にfreeeの統合体験を実現して欲しい」と声をかけてもらい、自分の理想を形にし、自らプロダクトを作っていきたいと思ったことが入社の決め手となりました。

freeeではどんな仕事をしていますか?

freee人事労務のプロダクトマネージャーをしています。担当している領域は、従業員マスター・給与計算・年末調整の機能です。プロダクトマネージャーの仕事は幅広く、ユーザーの課題をリサーチして機能の要件を整理することから、開発チームをリードして実際に機能をユーザーに届けるところまでに責任を持ちます。開発した機能がより多くのユーザーに価値を感じてもらえるよう、日々努力しています。

未経験からプロダクトマネージャーへの挑戦

未経験で入社して苦労したことはありますか?

プロダクトマネージャーとして未経験だったため、最初は「そもそもプロダクトマネージャーって何をするんだろう?どう動くべきなんだろう?」というところからのスタートでした。freeeのプロダクトに慣れるだけではなく、その働き方について慣れていく必要があり、最初は少し苦労しました。ただ、freeeではオンボーディングシステムがしっかりしているので、オンボーディングパートナーとしてサポートしてくれたメンバーや周りのメンターの助けもあり無事にオンボーディングを終えることができました。
加えて、共通言語が英語のグローバルチームでの開発も初挑戦であったため、最初は苦労しました。人事労務の専門用語や日本の制度に詳しくないメンバーに対して英語で説明することや、ドキュメントを日英両方で準備することは物理的に大変でした。自分の英語力不足によって、細かい部分まで正しく伝わっているか不安なことも多かったです。ただ、メンバーも一生懸命に私の意図を理解しようとしてくれたり、「これで認識が合っているよね?」といったような確認してくれたりするため、このようなチャレンジングな環境でもたくさんユーザーに価値を届けることができました。
とは言え、freee内ではまだグローバル開発が成熟していないので、言語の壁や文化の違いがあっても、みんなが気持ちよくミッションに向かって進めるよう、今後もグローバルチームの組織づくりに貢献していきたいと思っています。

開発チームとの初めての仕事ですが難しさは感じませんでしたか?

プロダクトマネージャー未経験なのもあり、自分が言っていることをチームに信頼してもらえるかどうかが心配していました。なので、チームに信頼してもらえるようになるために、労務制度に関する質問をされた時は自分の方が必ず詳しい状態でいられるように制度を徹底的に読み込み、必要であれば国税庁に直接ヒアリングするなどの努力を惜しまないようにしていました。

元ユーザーだから持てた、労務担当者の視点

freeeの中で成長できた経験はなんですか?

定額減税の開発プロジェクトです。定額減税の制度については2023年12月頃から話題に上がり、翌年1月頃から開発が本格化する予定でしたが、私の入社前に始まったプロジェクトでした。そのため、元々は別のメンバーが担当する予定だったのです。しかし、定額減税の制度内容を聞いて、自分だったら労務担当としてこの新しい制度にどう対応するか、というビジョンが描けていたため、「やってみたい!」と思い切って手を挙げてみたところ、任せてもらえました。
この制度自体が約30年ぶりということもあり、誰にも正解がわからないからこそ、自分の経験を活かして正解に近いものを仕様に落とせるのではないかと思いました。結果として、ユーザーにいいものをスピード感を持って届けることができ、私にとっても成長できた貴重な経験となりました。

挑戦してみて、難しいことはありませんでしたか?

大変だったことは、制度の開始が既に決まっていたため、リリースの必達時期があったことです。2024年6月の開始までに必ず間に合わせる必要があるというプレッシャーの中で、開発チーム全員が最初からディスカッションを重ね、細かい仕様の意思決定や「ここまでをスコープにしよう、ここはスコープアウトしよう」といった決定を時間が限られる中で密に行っていました。

その中で、日本で最も早いリリースを達成できた要因は?

ユーザーにとって、価値を享受するタイミングも重要だと考えています。例えば、2023年に開始されたインボイスのソフトが今のタイミングで登場しても、価値は感じにくいですよね。もちろんインボイス用としての機能価値はありますが、出てきたタイミングが遅すぎます。そのような考えから、適切なタイミングで適切な機能をリリースし、ユーザーにとっての価値を最大化することにはこだわっていました。定額減税の開発プロジェクトでは、「自分が労務担当だったらここまでにこれが欲しい」というビジョンが明確にあったからこそ、段階的なリリースの意思決定をすることができたと思っています。

今後チャレンジしてみたいことはなんですか?

それまでの会計システムの概念を覆したfreeeの「自動で経理」のような機能や、プロダクトの統合体験を、freee人事労務でも実現していきたいと考えています。freeeが提供する統合体験によって、「バックオフィスはこうあるべき」というステレオタイプを壊すことが目標です。現在はまだ既存の業務をソフトウェアにすることしかできていませんが、freee人事労務がこれまでの概念を覆すような機能を提供し、バックオフィスのリデザインに挑戦できたらと思っています。
また、グローバルチームの変革も今後の大きなチャレンジです。まだ人数が少なく、組織として未熟な部分も多いため、さらにチームが融合し、グローバルに限らず、みんなが気持ちよくミッションに向かって進めるような土台を作りたいです。一緒に「マジ価値」に向かって進んでいける状態を作り上げていきたいと考えています。